Report

実践

とまり大学の取り組み

公式Instagramにてイベント等の告知を行っています。

とまり大学とは

糸島市泊周辺地区(九州大学国際村エリア)は、九州大学国際村構想によって国際寮やホテルが建設されるなど、糸島市の他エリアと比較して外国人居住率が高く、また2024年4月に福岡県立糸島特別支援学校が開校したことで、ますます多様性に富むエリアとなりつつあります。

さらに現在、区画整備事業による住居エリアの増加により、新たな住民の増加が見込まれています。

このような急激な変化のもとで多様な人たちが生活を営んでいく地域において、いかにお互いに交流し、ともに豊かに暮らしながら地域の歴史をつむいでいくのかということが、重要なテーマとなっています。

泊地区は九州大学伊都キャンパスに隣接する

糸島インクルーシブ・アートヴィレッジ・プロジェクト(以下IAVP)の研究グループでは、さまざまな人たちが共に生活するインクルーシブな地域社会づくりに寄与することを目的として、糸島市学研都市づくり課と共同して、泊地区を拠点に取り組みを進めています。

まずは基礎研究として、泊地区を中心に糸島の歴史や記憶・生活について調べたり、それを元にしたワークショップを地域の方々と行ったりすることで、地域の多様な方々と一緒に、泊地区の独自性を活かしたインクルーシブな地域社会づくりのあり方を模索していきたいと考えています。

今後このプロジェクトが地域の多様な方々とともに広がっていくことを見据え、「とまり大学」プロジェクトと名付けました。「とまり大学」は、泊地区にかかわる多様な方々が集まり、お互いに<講師-生徒>となって学びあう場をイメージしています。

2024年度のご報告

地元学とアートベースドリサーチの取り組み

以上を受け2024年度には地域の方々にご協力いただきながら、①九州大学の学生と地域の子供たちによる二つの目線からなる「地元学」を、②そして場所性をテーマに多くの作品を手掛けてきた美術家である(南条嘉毅氏)とともに地域を歩きながら、その土地らしさを発見する「アートベースドリサーチ」の取り組みを実施しました。

南条氏と実施したアートベースドリサーチの様子(2024年11月)
南条氏と実施したアートベースドリサーチの様子|志摩歴史博物館・泊大塚古墳(2024年11月)

報告会&ワークショップ(2025年2月22日)

また、今年度の報告と取り組みの延長として、2025年2月22日に泊地区第一公民館にて「とまり大学プレイベント」と称して報告会とワークショップを行いました。

具体的には糸島市、九州大学人間環境学研究院、美術家の南条嘉毅氏、一般社団法人アーツ糸島によるコラボレーションのもと、以下の内容を行いました。

  • 糸島特別支援学校にて美術の「ワークショップ」を一般向けに開催。地域の方々に向けた特別支援学校内の観覧ツアーも実施いたしました。
  • 美術家南条嘉毅氏ディレクションによる、特別支援学校の子どもたちの描いた絵をもとにデザインしたのぼり旗「ゆいの旗」を、支援学校前の道沿いに展示いたしました。
  • 泊一公民館にて、これまで実施してきた「二つの地元学」の取り組みについて報告会を行いました。
  • 泊一公民館にて、自分の大切なものを持ち寄って共有する「タイムスリップカフェ」のワークショップを行いました。

2月22日イベントについてはこちらの記事もご覧ください。

泊一公民館から特別支援学校へと続く道沿いに、子供たちが描いた絵をもとにデザインした「ゆいの旗」が並ぶ。
普段はいることのできない支援学校内の見学と絵を描くワークショップを実施。
学生自身と子供たちと学生による「二つの地元学」発表会。
タイムスリップカフェではそれぞれの宝物を持ち寄ってお茶会を開催。